「今回のコラボは、気合い入ってます(笑)!
不安定な世の中だから、せっかく服を買うなら気分が華やぐものを。だけど着心地はイージーで、なおかつコーディネートが簡単に決まるものがいい――私たちがファッションに求める要素は、以前よりずっと欲張りになっている気がするから。
そんな理想に叶うよう、華やかなブラウスとスカートを、上下セットで着るとさらにおしゃれ感が引き立つバランスでつくりました。難しいことを考えずとも、ワンツーコーデで即、スタイルが決まります」
「一枚で映えるブラウスはここ数年のトレンドですが、お手入れが面倒だったり着るのに気を使ったり……。どんなにおしゃれでも、日常的に着やすいものでないと意味がない! そこで今回は、ラクチンなジャージー素材で華やかなデザインを追求しました。表面はきれい見えする圧縮ジャージーで、内側はチクチクしないコットン混ヴィスコース。シワが気にならず、ふっくらと温かみのある着心地です。裾アウト前提のデザインも、私的に譲れなかった条件。裾インするブラウスって、疲れちゃうから(笑)。“きちんと女っぽいのにラクチン„を形にしました」
「今まで持っていないシルエットで、華やかな気分になれるスカートってなんだろう。そう考えたとき、流行のティアード型を、広がりすぎないマーメイドラインで、というアイデアが浮かびました。ギャザー切り替えのティアードはおおげさすぎるデザインだとデイリーには着にくいですよね。腰回りから膝までは程よくすっきりさせつつ、下段のギャザーフレアはたっぷりとったシルエットなら、きれいめなバランスに着地。通勤にも休日にも活用できます。ヴィンテージ風のシワ加工を施したタフタ素材も、ニュアンスたっぷり!」
「今回のコラボはそれぞれ3色展開。どれを合わせても決まるようカラーバランスを計算していますが、フェミニンスタイルが好きな方には、この組み合わせがベスト! 柔らかなベージュとスモーキーブルー。上下とも淡いトーンのかけ合わせは、優しくきれいめな雰囲気が引き立ちますね。ウエストシェイプやアシンメトリーギャザーの視覚効果で全身メリハリのあるシルエットになっているから、淡い色どうしもぼんやりせずにスタイルが決まります」
「ミディアム丈のアウターを合わせると、スカートのティアードがきれいに際立って、全身華やかに映えますね。コクーン型の短めアウター×裾広がりのスカートの組み合わせは今年らしさ抜群です」
「辛口モードな雰囲気を出したいときは、グレイッシュオリーブ×カーキベージュの組み合わせがおすすめ! どちらも奥行きのあるおしゃれな色味。上が濃く、下が淡い濃淡配色は、ワンツーコーデでも簡単にメリハリが強調されます。ブラウスもスカートもデザイン自体は女っぽいので、辛口な色合わせならクール派にも取り入れやすいですね。温かな風合いの圧縮ジャージーと、ツヤ感のあるタフタ。上下で素材感のコントラストがついているのも、スタイルが簡単に決まるポイントです」
「ブラウス×スカートの大人っぽい色合わせを引き立てるよう、ロング丈のウールコートをセレクト。トレンチディテールの効いたオーバーなサイズ感を、前を開けてさらっとはおるように着てみました」
「ブラウスを単品で活用するなら、まずはお手持ちのデニムに合わせてみて。甘いブラウスとカジュアルなデニムの甘辛コーデは相性抜群! こっくりまろやかなモカ色には、淡いグレーデニムが品よくなじみます」
「スカートは腰回りがすっきりしているので、オーバーサイズのニットを重ねても好バランス。黒×白のモノトーン配色も、スカートのタフタ素材のツヤ感効果で華やかさ十分! かわいげのあるスカートカジュアルが完成します」
ファッションエディター。雑誌『Oggi』『Marisol』などを中心に活動。近年はアパレルブランドとの商品開発にも多く携わる。自身のおしゃれルールを公開した著書『マイ ベーシック ノート』(小学館刊)は、シリーズ2冊累計18万部を超えるベストセラーに。
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