ÉTERNEL CULTURE

VOL. 25

冬至

14 November 2019





冬至は、1年の中で一番日照時間の短い日で、
この日を境に少しずつ日が長くなることから、「一陽来復」と言われ、
弱まった太陽の力が再び蘇り、運気も上がり始める日とされています。
今年の冬至は12月22日、この日を過ぎるともう年の瀬、
新たな年を迎える準備が忙しい時期でもあります。
気持ちも環境も清々しい気持ちで年神様を迎えるために、
昔から人々は大掃除を行っていますが、もともとは神社仏閣などで行われていた、
すす払いが江戸時代になって一般市民にも行事として広まったとされています。
その頃から庶民の生活にも箒が広く普及したそうです。
そのような箒の歴史を知ると、毎年の大掃除も箒を使って
ひと掃きひと掃き、丁寧に行ってみたくなります。
今回ロペ エターナルでは、関東箒の代表の中津箒を現代に
つなげるための活動をされている「まちづくり山上」をお招きして、
箒の歴史を学び、箒作りを体験するワークショップを行います。

「まちづくり山上」は、素材であるホウキモロコシを無農薬で育て、
手作りで人の手になじみ、長く愛される箒を作っています。
掃除をするという日常的な事柄も、
心一つで美意識につながることを学び、新年を迎えましょう。







神奈川県愛甲郡愛川町という自然が多く残された場所で、
原料となる「ホウキモロコシ」を無農薬で生産しています。
5月中頃種まきをして、収穫は7月から8月まで行われます。
暑さ極まる中2m近く伸びたホウキモロコシの先端の穂の部分だけ手ぎわよく収穫していきます。





収穫したらすぐ脱穀します。脱穀したら大まかに長さを切りそろえます。









脱穀を終えたら長さをそろえて干していきます。
1日干したら、茎の部分を筵(むしろ)*で覆い、穂の部分だけ干します。

*筵(むしろ)は、藁やイグサなどの草で編んだ簡素な敷物のこと。





収穫し干し終えたら箒作りに入ります。
今回店頭でご紹介する箒を作っていただいた山田さんと小林さんです。









山田さんは御年84歳、本人も数えられないくらいのキャリアを持つベテランです。
若い小林さんと和気藹々と作業していきます。
手慣れた様子で、みるみる箒が出来上がっていきます。
今回は手箒を作ってくださっています。
仕上げまで接着材や、金具も使わず、草木染めのタコ糸、
竹の釘、藤の皮などで留め付けます。
(一部締め上げに針金を使うものもあります。)







小林さんはまだ若手ですが、山田さんも認める丁寧な仕事をされる職人さんだそうです。
こちらは子供用のミニ手箒を作成してくださっています。
箒はまず同じサイズのホウキモロコシを選びそろえることも手間がかかるのだとか、
サイズによって作る箒が変わってくるのだそうです。力が必要な作業ですが、
茎が折れないよう加減しながら行うのでそれぞれの技が問われます。





箒を作る際はホウキモロコシを水にひたし柔らかくしてから編み上げるので、
出来上がったばかりの箒はまだ湿っています。
こちらを乾かしてから出荷となります。
手間と時間をかけて出来上がる「中津箒」。

店頭にはロペ エターナルオリジナルの
締め糸(胴締め、大綴じ、中綴じ、小編)で仕上がった箒が並びます。



* text : yuko ishizaki / uraku photo : go umezawa

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