ÉTERNEL CULTURE

VOL. 19

夏の土用

12 July 2019


「土用」とは「土旺用事」(どおうようじ)の略で、季節の変わり目となる、
立春、立夏、立秋、立冬 の前日までの、18日間を指します。
陰陽五行説の考え方より決められた雑節の一つで、季節が変わる前、
畑の土を耕すように体を整え養生する期間とされていています。
この期間に季節にあった食べ物をいただき、暴飲暴食を避け、体調を整えておかないと、
次に迎える季節、または近い将来に、体調を崩したり、不調を感じたりしてくると言われています。

今回ロペ エターナルでは「梅と梅仕事」の後編として、
夏を乗り切るために日本人が作り上げたスーパーフード
「梅干し」と梅干しのパワーをさらに高めて摂取できる「梅醤番茶」をご紹介いたします。

もちろん講師は「おむすびまるさんかく」の大倉千枝子さんにお越しいただきます。
「夏の土用」は後編といたしまして、おなじみの赤い梅干しと、古くから伝統の製法でゆっくり作られる
醤油をご紹介、梅干しの効能についてより深くご紹介していきます。



美味しく、栄養をしっかり含んだ梅干しを作るには、木なり完熟の梅を収穫します。
そのため、収穫の見極めが大切になります。
木で熟した梅は触ると、ポロりと簡単に収穫できますが、これも見極めが肝心です。


梅干しを作る工程です。塩と梅で丁寧に付けて、梅酢があがり、よく漬かってきたら赤しそを入れます。


しっかり漬かったら、天気が良い日に梅を干します。
破れないようにひっくり返す作業をしていくと、ふっくらした梅干しになります。
夏至の頃つけた梅干しは、ちょうど土用の頃から食べられるようになってきます。
ただし、その年でなく3年ほどつけると、熟成してさらに栄養は増します。


今回の主役「梅干し」の力を最大限に引き出してくれる名脇役の、三重県「東海醸造」の醤油です。
古式の製法で300年作り続けています。
ゆっくり時間をかけて絞り出すその醤油は、まだ生きていて発酵が続いているそうです。


味噌を作りその下に溜まった醤油が、一滴一滴絞り出るのを待って醤油(たまり)を取り出します。
手間のかかる仕事です。


前回に引き続き、ご紹介する「梅と梅仕事」。
後編は、日本人が考え出した、この時期に適したスーパーフードの栄養価を詳しく知り、
効率よく取り入れる方法として、「梅醤番茶」をご紹介します。
これから迎える暑い夏、「梅と梅仕事」をより一層深く知り、感じて、
取り込んでみていただけたらと思います。

* text : yuko ishizaki / uraku photo : uraku

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