ÉTERNEL CULTURE

VOL. 13

端午の節供

15 April 2019


5月5日、五節供のひとつ「端午の節供」は、
雨季に入る前に女性の体に入る邪気をはらう行事が始まりと言われています。
菖蒲湯に入ったり、菖蒲酒を飲んだり、軒先に菖蒲を吊るしたり、と邪気をはらうとされた
菖蒲を使用することから「菖蒲の節供」とも言われています。
武家中心の世となった江戸の頃、その"菖蒲"が転じて"勝負"となり、
次第に男の子の成長を祝う行事へと変化していきました。
その武家社会で重宝された色が、菖蒲の花を思わせる「勝ち色」と言われる濃い藍色で、
この少し紫がかった深い藍色は、ジャパンブルーと言われ日本独特の発酵によりもたらされる染料です。
今回ロペ エターナルでは、徳島の阿波藍染工房の村上千晶さんの手によって
染められた布で美しい藍の魅力をご紹介いたします。



徳島産の阿波藍は古来より質が良く高値で取引されてきました。
藍の染料の"すくも"は藍の葉を発酵させて4ヶ月ほどかけて作られます。





"すくも"を灰を溶かしたアルカリ性の液体を媒体とし、水溶性の染料に変化させて染めます。
液体に浸して布を上げた時は青みがかった緑色ですが、
空気に触れて酸化することにより青色に変化していきます。
染め終わってアクを取るために水洗いをすると、水中の酸素により、またさらに青色に変化します。


染め色見本。染料に1分ほど浸したら上げて空気に触れさせる、
という作業を何回も繰り返して濃度を上げていきます。
薄い色は回数が少なく、濃い色は作業の回数が多いということになります。




阿波藍染工房の村上千晶さんは"絞り"という技法で柄を染めつけていきます。
糸でくくったり縫い止めたりして、染料が浸らない部分を作り染め分けます。
非常に精密で細かい作業です。
染料が入り込まないように、かなりきつく縛り縫い上げるので、力仕事でもあります。




"絞り"作業を終えて、染め上げたら糸を解いていきます。
あらかじめ、様々な図案をイメージして"絞り"の作業を行います。


ロペ エターナルでは、"絞り"作業上必ず出てしまう端切れを使用し、
魅力的なアイテムを展開します。気の遠くなるほどの時間をかけて作られたにもかかわらず使用されない端切れたちに新たな息を吹き込みました。
また、藍は抗酸化、抗菌作用があり、染めだけでなくお茶とブレンドしたオリジナル藍茶も販売いたします。
端午の節供に、美しい青い色の魅力を、体の内と外で感じてみてください。

* text : yuko ishizaki / uraku photo : go umezawa

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