無限にある服の中から、私たちが選び取る1枚は、ちょっぴり自信のない部分を明らかにするものではなく、「大好きなパーツ」を際立させてくれて、しかも自分を好きになれるものでないと。ずっとそう思っています。正面から鏡を見た時に、ドラマティックで華やかで。その印象が、サイドのシルエットも、後ろ姿にも行き届いている。そう、どこから見ても美しいワンピースを作りました。合わせる靴によって、どんなシーンにもフィットしてくれます。
1枚で決まる4colour
顔周りを華やかに見せてくれ、しかも女性らしさを演出する、カシュクール風デザインは、位置やボリュームにもこだわりました。自然なドレープが生まれ、光と影ができるから、サイドから見た時に、身体を立体的にほっそりと見せてくれる効果も。
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実際のウエスト位置より少し高めに、共布のベルトをセット。腰位置がうんと高く見えるのが特徴です。使い勝手を考えてつけた、ポケット口は同色のグログランテープを貼っているので、少し見えた時にもさりげないアクセントに。
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着やすさや、真冬の朝袖を通してもひんやりしない。さらに、ノーアイロンで着られ、ホームクリーニング可能な素材。ということで決定したのが、このジャージー。カジュアルに転びがちな素材が「高見え」するのは、例えば裾の幅広のステッチなどの工夫。
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実は、人の視線が集まるのはバックスタイル。フロントの華やかな印象をそのまま踏襲したいから、くるみボタンが2つついたチョーカーのようなネックデザイン。少し素肌が見えるのもポイント。そして、少し長めに配したファスナーはアクセサリー代わり。
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BROWN「超旬」! 深くて甘いブラウン
BROWN「超旬」! 深くて甘いブラウン
ブラウン人気カムバック! 即「今年の人」になりたいなら、絶対にこの色。黒に近いダークブラウンは、「少し辛く」なりがちだけれど、ミルクがたっぷり入ったこんなブラウンなら、女性らしい印象に。黒、カーキ、ベージュ、白、ライトブルーなど重ねるコートの色を選ばないのも優秀です。全身のアウトラインの外側、バッグやピアス、靴などを、ワンピースよりも明るい色にすると、ぐっと軽やかになります。
SAXEGRAY静かに目立つ、冬の空のようなサックスグレー
SAXEGRAY静かに目立つ、冬の空のようなサックスグレー
目立つ色ではないけれど、透明感と繊細さをあわせもった、ペタル(グレイッシュ)なサックスグレー。ファンデーション前のコントロールカラーにも使われる色で、着る人の肌を「陶器のように美しく」見せてくれる色。グレーのタイツや、同系色のシューズと合わせて、「黒以外」で構成する着こなしにトライしたい。オフィスにもカジュアルにもシーンを選ばない、ニュートラルな色出しです。
CAMELとにかくエレガントに見えるのはキャメル
CAMELとにかくエレガントに見えるのはキャメル
デートや会食。「他人の目」を誠実に反映するなら、絶対にキャメル。仕事のレセプションや、大勢の会議での場。「清潔でシックで知的で、エレガント」。キャメルに勝る色はありません。黄色み、赤み、「うるさい色調」を抑えたからこそ、本当にキャメルを楽しめる1枚です。肌の色にもなじむ、究極のキャメルで、毎日のコーディネートを少しでも楽に楽しくできたら。そんな思いで作りました。
Dress ¥24,000 Outer ¥27,000 Glove ¥15,000 Bag ¥16,000
GRAYカジュアルに着たいなら、絶対グレー
Dress ¥24,000 Outer ¥33,000 Stole ¥8,500 Bag ¥18,000
GRAYカジュアルに着たいなら、絶対グレー
スニーカーと合わせたり、ワンマイルウェア的な使い方をしたり。日常のシーンのほとんどがカジュアルな人は、絶対グレーがオススメ。秋の始まりは1枚で。季節が進んだら、ライダースや厚手のカーディガンと。そして本格的な冬には、厚手のダウンと。実は、季節を超えて使えるのはグレー♡ 杢の入った、絶妙なグレーが、白、黒、グレーのアウターや小物の「選択の範囲」を広げてくれるのが良い!
スタイリスト 大草 直子Naoko Okusa
1972 年生まれ 東京都出身。大学卒業後、現・ハースト婦人画報社へ入社。雑誌の編集に携わった後、独立しファッション誌、新聞、カタログを中心にスタイリングをこなすかたわら、イベント出演や執筆業にも精力的に取り組む。WEBマガジン「mi-mollet」のコンセプトディレクター。新媒体「AMARC (amarclife.com)」を主宰。インスタグラム@naokookusaも人気。
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