MY STORYBY ROPÉ

vol.9ファッションディレクター・スタイリスト

清水 けい子

2017.03.09

大人の女性ほど、デザイナーが作った本気の作品(服)を着こなす

Photo : TAKAKI IWATA
Interview & Text : AYA SASAKI

ROPÉの広告ヴィジュアル作りは、今シーズンで4回目ですね。アイディアソースについて教えてください。

はじめにお話をいただいたのは、『ロペ エターナル』のヴィジュアル制作でした。そのときから現在までずっと根底にあるイメージソースは、1970年代に世界的なファッションフォトグラファーであるリチャード・アヴェドンが撮影したROPÉのCMです。当時子供ながらに、とてもかっこよくて心が動かされた記憶がずっと残っていますし、リアルタイムでそのCMを見ていたファッション関係者には今も強烈にその印象を覚えている人がとても多いんです。それに対するオマージュを作りたいと提案し、スタートしました。ファッションへの憧れや、JUNさんのファッションへの強い思いを感じてもらえるのではないかと思っております。

ROPÉーは来年で50周年を迎えますが、どういった点が長くお客様の心を捉えてきたとお考えですか?

ブランドを続けるイコール、時代について行く、つまり芯はぶれずにお客様のニーズに合わせて変化していくことだと思うのですが、これが一番難しいことなのかもと...。ロペには50年という安心と信頼の実績がある。ですから世代の隔たりがなく、三世代の方がお買い物を楽しんでいただけるブランドとして納得と安心を提供できている。続けられて愛されるブランド力とはこういうことを言うんだなぁと実感しております。

今回、清水さんにお気に入りの新作として3点挙げていただきました。それぞれのアイテムのどういった点がお好きですか?

私のスタイリングは、服と服を合わせるということだけではなく、自分のボディの骨格や筋、肌色、瞳、髪色に服をコーディネートするという考え方なんです。まずお薦めしたいのがニット。繊細な作りと素材の薄さとシルエットが、私の周りの幅広い年齢層の方々にもすでに人気です。シャツは、夏なら一枚は欲しいリゾート気分を感じられる一枚。水着の上からも街で都会的にも着こなすことができる1枚で絵になるもの。そして、スカートはボリューム感が今年らしい。花柄やカラフルな色がたくさん出てきますが、大人の女性が着て素敵なぎりぎりな派手さです。私の好む『ジミでありながらハデ』というデザインで、わかってくださって嬉しいなと思わせる1着。

清水さん自身は、現在どんな着こなしを楽しんでいますか?

新しい自分を発見できる服で、毎日を楽しむのがモットー。最近は"ファッションは廻ってくる"ということを実感しています。クローゼットにある服に、新シーズンのものを合わせて、自分のヴィンテージをまた楽しめるのですごく興奮しますよ。みなさんも断捨離飽きたでしょ?!(笑)もっともっと新しい自分を服で発見して!!あなたの輝かせ方を知っているのは、流行ではなくあなた自身だから。

清水さんが目指すスタイルとは?

ビジネスライクな数字より着る人のためにと思いが込められ、作られた服。アーティストが作った本気の服が似合うか否かが大人の粋な女性かどうかだと思うんです。私はデザイナーの真心がこもった作品を素敵に着こなし、伝えられるようにと思っております。

PROFILE

</br></br>清水 けい子

ファッションディレクター・スタイリスト

清水 けい子

KEIKO SHIMIZU

1988年にスタイリストとして独立後、数々の広告や女性誌、女優のスタイリングを務める。品と華のあるモード感溢れる提案に定評がある。

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