MY STORYBY ROPÉ

vol.6ファッションエディター 三尋木 奈保

2016.11.10

着こなし全体の調和がとれているスタイル、いいなって思います。

Photo : TAKAKI IWATA
Interview & Text : AYA SASAKI
Hair & Make-Up : Ilumi Kwon(zecca)

ロペの魅力はどういった点ですか?

『Oggi』の誌面でもお世話になっていて、よく感じることなのですが、ベーシックで絶対に品を失わない点がロペの良さだと思います。働く一般の女性が着こなしやすい塩梅で、トレンドのエッセンスが入っているところが手に取りやすいですね。大概は、「おしゃれだね」と言われるより「素敵で感じがいいね」と言われる方が嬉しいと思いますし、そんな着こなしに導いてくれるのがロペの服。実用面にも優れていて、肩掛けして滑らないように裏地が工夫されたジャケットや、ポケットがついていたり、そういったデザイナー津川愛子さんの気遣いに拍手を贈りたくなります。

津川さんとは、一緒にコラボワンピースもつくっていらっしゃいますね。

ここ3年くらいずっとニットワンピースを作らせていただいてますが、今年はそれに加えてウールジャージーのワンピースも制作しました。ニットワンピース以外で着たいものを、と考えた私のメモ書きから津川さんがたった1回の打ち合わせでデザインを完成させてくださって。お出かけにも着られる綺麗で女性らしいシルエットのワンピースです。ウエストのベルトや素材も、「まさにこれ」というものを提案してくださいました。

今シーズンのロペでは、ニットのセットアップを個人オーダーなさったとか?

セットアップは、ニットものが今年多いと思うのですが、このセットアップは、肉厚のウールのニットでフォルムが立体的になり、美しいシルエット。ネックの緩やかに立ち上がる感じもいいですよね。グレーの色も綺麗で、リッチでシック、しかも可愛いので一目惚れでした。

オンとオフ、それぞれの着こなしのポイントを教えてください。

オンは、セットアップをそのまま着て上品なワントーンに。タイツやシューズまでグレーのグラデーションを作っています。反対に休日スタイルはセーターにデニムを合わせました。黒を効かせ色に使ったのですが、ストール、靴、バッグとなるべく黒の面積も広く。そうすることで全体のカラーバランスに落ち着きが生まれたと思っています。

日々のスタイリングで気をつけていることはありますか?

私のスタイルはベーシックなので、シルエットやサイズ感が合っているかがすごく大事だと思っています。単に着るだけではダメなんですよね。試着の時から、ちょっとでも実際より着やせして見えるかとか、細かい所まで絶対にこだわりたいです。そこまでこだわらないと、"シンプルで素敵"とはならないと思うんですよね。

スタイルを見つけるアドバイスをお願いします。

「ゆるニット+スティックパンツ」など何でも良いと思いますが、自分に絶対に似合うと思うコーディネートを一度突き詰めることはおすすめです。同じアイテムだけど、違うブランドのものを買って、サイズ感やシルエットを色々と試すと自分により似合う、着心地の良いスタイルが見つかると思います。買って着てみないことには、やはり掴めないことがたくさんありますし。

三尋木さんが目指すスタイルとは?

ベーシックであることはもちろんですが、服・小物・ジュエリーが三位一体となって、全体の調和が取れていること。どれかひとつが浮いてしまっているのは好きじゃないんですよね。調和が取れていると、自分も人にも心地よい姿でいられると思っています。

PROFILE

 三尋木 奈保

ファッションエディター 三尋木 奈保
( Naho Mihirogi )

雑誌『Oggi』で活躍するファッションエディター。自身のスタイル哲学をまとめた著書『My Basic Note 「ふつうの服でおしゃれな感じ」のつくり方』は大反響を得た。ROPÉとのコラボワンピースも好評発売中。

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