MY STORYBY ROPÉ
vol.12/ スタイリスト 金子 綾
2017.06.01
ファッションは自由に楽しむもの。自分の中に制限は作らないようにしています。
Photo : TAKAKI IWATA
Interview & Text : AYA SASAKI
ロペにはどんな印象をお持ちですか?
今よりも半歩だけ先をゆくきちんと服。ベーシックから少しだけ先のものが揃っているイメージです。だからコンサバなスタイルが好きな人にも手を伸ばしやすくトライしやすいと思うし、そのシーズンの気分を知らず知らずのうちに自分のコーディネートに取り込めるように計算されているなと感じます
この夏のロペの新作の中では、どんなものを取り入れると旬なスタイルを楽しめますか?
ちょっと膝下丈のスカートや、ワイドパンツはぜひ挑戦してほしいですね。トップスには、シンプルなTシャツや、クルーネックのスリーブレスニットなどを合わせると着こなしやすいですよ
これからますます暑くなる季節ですが、夏の清潔感のあるきちんとしたスタイルはどのようにしたら良いでしょうか?
きちんと感は、カーディンガンやジャケットをさっと肩掛けするのがおすすめです。皆さんの手持ちのものですぐできると思います。そして、ベージュやグレーで作るグラデワントーンもいいですよね。靴や鞄などの小物を黒で合わせて引き締めるのを忘れずに
金子さんといえば、絶妙なミックス感に定評がありますね。
今振り返ると、妊娠していた時に、よりミックスしていくことに意識的になったように思います。体のラインが変化して、今までの服が似合わなくなったり、それまで履いていたヒールから全てペタンコ靴やスニーカーになって、自分があまり手にしてこなかったものを着ることになったんです。それで、どうやって着たら、どう合わせたら、大きなお腹のほっこりした印象からエッジを立ててファッション感をキープするコーディネートになるかをすごく考えたんですよね。制約があったから見出したバランス感というか。スニーカーやフラットと向き合って、スタイリングに取り入れるようになったのも、その時に色々と試行錯誤したからだと思います。それまでは、背も低いしヒールは絶対、と考えていた時期もあるんですが、今はそういった思い込みは捨てて、どんなファッションにもフリーな気持ちでいた方が、もっと楽しめると最近は思います
ご自身のスタイルで一番大切にしていることとは?
どこかに女っぽさを取り入れることですね。肌見せももちろんいいですが、髪型や、小物のアレンジで繊細な大ぶりのフープピアスをつけたり、手首や足首など細い部分を見せるようにしたり、ピタッと体に沿うものとふわっとした服との組み合わせをしたり、いろんなバリエーションで女性らしさは出せるので、どんな格好の時もその点には気を配ります
この夏はどんなスタイルが気になっていますか?
スキニー。トップスをインしたり、膝下だけパンツが見えるくらいオーバーサイズなものを合わせたり、透ける感じのトップを合わせたりと、いろんなコーディネートプランを考えています
「ロペ マドモアゼル」とはこの秋新たな試みが始まるそうですね
はい。絶賛製作中なので、楽しみに待っていてください!
PROFILE
- スタイリスト 金子 綾
- AYA KANEKO
「Oggi」「Otona MUSE」をはじめ、多くの女性ファッション誌で活躍中。スタイルブック『nuance こなれニュアンスの作り方』や『Not Mania! THE DENIM BOOK』を発表するなど多くのファンに支持されている。
Instagram @ ayaaa0707